以下がCPSCが発表した内容です。翻訳が不十分だったりする場合があります。必要に応じて、CPSCのwebsitede
CPSCの発表をご確認ください。
2021年9月15日発表
Release Number 21-195
ワシントンD.C.–赤ちゃんはほとんどの時間を睡眠に費やしているため、米国消費者製品安全委員会*1(CPSC)は、赤ちゃんの睡眠スペースが安全であることを確実にするために、ママやパパと赤ちゃんの介護者に「基本に立ち返る」よう求めています。
CPSCの新しい公共広告(public service announcement) は、赤ちゃんや幼児の安全な睡眠のための3つの重要な思い出すべきことに焦点を当てています。
新しい公共広告:Baby Safety | Back to Basics youtube 約1分
保育製品の負傷と死亡に関するCPSCの最新のレポートによると、ベビーベッドとマットレス、ベビーサークルやプレイヤード、バシネットあるいはゆりかご、乳児用キャリア(一般には抱っこひもの事と思われます。)、傾斜した乳児用睡眠製品(inclined sleep products*2)が、報告された死亡者の83%に関連していました。
乳幼児の死亡者の約3分の1(32%)は、ベビーベッドやマットレスに関連しており、バシネット/ゆりかご、乳児用キャリア、傾斜睡眠用品は合わせて、さらに3分の1(32%)の死亡者に関連していました。
これらの保育製品に関連する死亡のほとんどは、雑然としたまたは危険な睡眠環境に起因する窒息によるものです。
睡眠エリアには、枕、毛布、掛け布団、ぬいぐるみなどの追加の寝具が散らかっています。
2022年半ば以降、乳児用睡眠を目的していたりまたは市場で販売されていたりしている製品はすべて、新しい連邦安全基準を満たす必要があります。
傾斜した寝台、旅行用およびコンパクトなバシネット、ベッド内寝台などは、何十にも及ぶ幼児の死亡に関係してきていました。
人気のある製品で、以前は「傾斜睡眠製品」(inclined sleepers)と呼ばれていた製品には、いくつかのスタイルが含まれていますが、この傾斜睡眠製品は、長年にわたってリコールされていました。
この新しい強制基準は、現在乳児用睡眠に関するCPSCの強制基準を満たしていない、市場にある潜在的に危険な睡眠製品を効果的に排除します。
「乳幼児を保護することは、委員会の委員としての私たちの義務の中で最も神聖なものの1つです」と、CPSCのロバートアドラー臨時議長代理は述べています。
「私たちは、教育、執行、規則制定など、当局が使えるすべての手段を用いて、製品が睡眠を目的としていたり、市場で販売されていたりしている場合に、乳児が実際に安全に眠れるようにすることに献身しています。」
新しい連邦安全規則には、ASTMインターナショナル*3によって開発された最新の自主基準(ASTM F3118-17a、乳児用傾斜睡眠製品の標準消費者安全仕様)が組み込まれており、基準がより厳格になるように変更されています。
新しい基準では、既存のCPSC睡眠基準の要件をまだ満たしていない乳児用睡眠製品をテストして、睡眠面の角度が10度以下であり、製品が当局のバシネットとクレードル用安全基準に準拠していることを確認する必要があります。
乳児の安全に関するその他のヒント、リコールされた乳製品、およびCPSCの最新の乳児安全PSA(Public Service Annoucements 公共広告)「Back to Basics,」を見るには、CPSCの安全な睡眠とベビーベッドの安全教育センターにアクセスしてください。
については、 Webサイトに以下のように記載されています。
About the U.S. CPSC
The U.S. Consumer Product Safety Commission (CPSC) is charged with protecting
the public from unreasonable risks of injury or death associated with the
use of thousands of types of consumer products.
Deaths, injuries, and property damage from consumer product incidents cost the nation more than $1 trillion annually.
CPSC’s work to ensure the safety of consumer products has contributed
to a decline in the rate of deaths and injuries associated with consumer
products over the past 40 years.
Federal law bars any person from selling products subject to a publicly-announced
voluntary recall by a manufacturer or a mandatory recall ordered by the
Commission.
2010 年 12 月のジェトロ・ニューヨーク・センター「米国の消費者保護法について」にCPSCの役割が記載されています。
2008年の消費者製品安全改善法(ダニーキーサー児童製品安全通知法)がCPSC委員会が、耐久性のある乳幼児製品に消費者製品安全基準を制定することを定めています。
2019年4月以来リコールが相次いでいる商品カテゴリーです。
1社の商品だけで30人を超える死亡事故があったと2019年4月に470万台のリコールが報道されて大きな印象を与えました。
日本でもNHKなどが報道していました。
このトピックスでも、次の様に載せていました。
フィッシャープライスのロックンプレイスリーパーを自主回収2019.04.14
キッズ2がすべてのロッキングスリーパーをリコール2019.05.01
>
リコールされたinclined sleeperの例:
左フィッシャープライスのロックンプレイスリーパー、中央と右キッズ2ロッキングスリーパー
ASTM International(旧称 American Society for Testing and Materials:米国試験材料協会)は、国際標準化機構(ISO)等と同様の世界最大規模の標準化団体です。
ASTM Internationalが策定・発行する規格がASTMです。
ASTMは任意規格ですが、一部の規格は米国政府の法令の中に盛り込まれ、強制適用となっています。
本文中で新しい連邦安全規則に組み込まれたと書かれている「ASTMF3118-17a(リンクは、ASTMの該当ページ)」は、 Standard Consumer Safety Specification for Infant Inclined Sleep Products
です。
意識していないと間違えやすいと思っています。例えば、下の写真はアウトドアワゴンと呼ばれる物ですが、赤ちゃんの簡易ベッドとして使えそうに見えます。2021年9月24日にも、この中に フトンを入れて赤ちゃんを寝かせている写真がインスタグラムに載っていました。大手出版関係の「育児を楽しく」と言った内容の投稿でした。9月25日現在削除をされているようです。
ベビーベッドは、赤ちゃんの命にかかわる商品として、厳しい安全基準が課されています。アウトドアワゴンも安全に配慮があると思いますが、赤ちゃんにとって安全性が十分かは疑問があります。意識をしていないとついついしてしまいそうです。