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2018年5月11日USAトゥデイ(USA Today)がwebサイトで伝えています。
LiamとEmmaの名前は、社会保障庁のフェイスブックライブのページで、2017年に最も人気のある赤ちゃんの名前として発表されました。
現在はyoutubeでもご覧いただけます。https://youtu.be/aQhssyOhLUk
他の人気のある名前には、男の子は、ノアとウィリアム、女の子は、オリビアとエヴァなどがあるようです。
このLiamとEmmaの2つの名前は、去年も人気でしたから予想された結果かもしれません。
特にエマは実際には2014年から3年連続、最も人気のある女の子の名前でした。2017年で4年連続の一位となりました。
Liamは、昨年はNoahに続いて男の子の名前で2番目に人気がありました。
以下に名前の意味とか由来を記載していますが、ご覧いただくとアメリカやイギリスでは、何百年も同じような名前をつけているようです。Emmaがイングランドで一般に広まったのは、清少納言が枕草子を書いたり、紫式部が源氏物語を書いたりしていた平安時代です。今でも、道長(藤原)とか、清盛(平)と、名前を付けている感じのようです。
Emmaは、ゲルマン語で「宇宙」の意味とか(英辞郎 on the WEB)。
アメリカのWikipediaによると、Emmaは、
It is derived from the Germanic word ermen meaning whole or universal,
and was originally a short form of Germanic names that began with ermen.
全体とか宇宙とかを意味する”ermen”というゲルマン語に由来しています。ゲルマンの名前は2つの要素の合体なのですが、”ermen”から始まるゲルマンの名前の短縮形です。
After the Norman conquest this name became common in England.
この名前は、ノルマンディー公ギヨーム2世によるイングランドの征服、1066年、以降イングランドで広まりました。
Liamは、リーアムとかリアムと読むそうです。 アメリカのウィキペディアによると、アイリッシュネームの「Uilliam」の短縮形とのことです。
意味は”helmet of will“(意志のヘルメット)とか、”guardian“(保護者)だそうです。
やはり人気のWilliamは、同じ言葉のNorman Form (調べきれなかったのですが、the Norman conquest of England
in 1066と関係がありそうです。)だそうです。
イギリスの様子を見てみます。
イギリス国家統計局:Office for National Statisticsによると、Liamは、イギリスでも人気の名前で、1996年には、イングランドとウェールズで10位までになったそうで、90年代10000人に100人以上の男の子がLiamになっていたとのことです。
ちなみに2015年は81位まで減ってきています。
イギリス(イングランドとウェールズ)の人気の名前2016年版(イギリス国家統計局のサイトです。)が最新です。イギリス(イングランドとウェールズ)では約70万の赤ちゃんが生まれました。日本は97万人。統計を取り始めた1899年以来117年経って初めて100万人をこの年下回りました。
2016年イギリス(イングランドとウェールズ)の男の子の名前rank(ベスト5を10年前の2006年と比較しています。)
1位は2006年に4位だったOliver
2位は2006年に5位のHarry
3位は2006年に14位のGeorge
4位は2006年に1位のJack
5位は2006年に22位のJacob
97位は、Liam
2016年イギリス(イングランドとウェールズ)の女の子の名前rank(ベスト5を10年前の2006年と比較しています。)
1位は2006年に2位だったOlivia
2位は2006年に16位のAmelia
3位は2006年に5位のEmily
4位は2006年に93位のIsla
5位は2006年に60位のAva
53位は、Emma
ご参考 アメリカ社会保険庁(Social security)
webサイト(Social Security) 2016年の人気の名前(Popular Names in 2016) https://www.ssa.gov/cgi-bin/popularnames.cgi
アメリカでは、社会保険庁が人気の名前を公表していますが、日本ではこのような公的な機関は発表をしていません。
「今年一番多い男の子の名前は、蓮!とか、大翔! 」等の報道を目にすることがあると思いますが、ニュースソースは明治安田生命です。毎年12月の初めに発表をしています。母数を発表していませんが、2018年については、男の子は9,800人強あるいは、女の子は9,500人程度と推測されます。
もう一つ報道で目にするのは、たまひよ(ベネッセ)です。たまひよは、毎年12月初めに発表しています。2018年については、2018年1月~9月に生まれた新生児9,459人をもとに発表をしています。
明治安田生命の2018年男の子の1位は「蓮」ですが、その数は約一万人の中で66人とのことです。
アメリカもイギリスも公的機関が全数調査をもとに発表していますので、信頼性はぐっと高まります。
アメリカは、戸籍の替わりともいわれる、社会保険への加入を呼びかけるプロモーションの一環として、このような名付けの調査を発表しているとのことです。
イギリスで、国家統計局がこのような調査を発表している理由は分かりませんでしたが、身近な統計として発表しているようです。
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