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ベビーカーの選び方2 暑さ対策 TOPICS

ベビーカーの選び方の1.では、とりあえずの結論をご案内しましたが、ベビーカーの選択の際に気になる点を、それぞれ考えていきたいと思います。

例えば、押しやすさは? 重さは? 取り扱いのしやすさは? などなど、いろいろあると思います。
まず、最近気になる 暑さ対策について 考えてみたいと思います。

従来ベビーカーは、春から秋にかけての商品で、暖かい時期に需要が多くありました。防寒カバーがオプションとして用意されていることからも、寒い時期に使用が減る商品でした。

ところが近年の温暖化で、夏の暑さが厳しくなり、ベビーカーの暑さ対策が重視されるようになってきました。特にベビーカーの暑さ対策がクローズアップされたのは、数年前に、NHKの「すくすく子育て」で取り上げたことが、大きかったのではないかと思われます。 その時の注目点がいくつかあり、暑さ対策のポイントとなっているようです。

  1. 前方からの日差しを防ぐように、幌が前まで大きくカバーする。
  2. 地面が熱くなるので、赤ちゃんの座るシートは、高いほうがいい。
  3. 背もたれ部分の構造(背もたれに通気性を持たせる穴をあける。また、アップリカの独自の反射板(地面からの熱を反射する反射板)
  4. シートの通気性

一般にお客様が特に気にされるのは、1.幌と、2.シートの高さのようです。

1.幌(日よけ・フード)について

暑さ対策として、まず日差しを避けようということです。お母様たちは、頭に日が当たることだけでなく、顔も、手も、足も日が当たるのが気になるようです。

 左から、コンビ メチャカルハンディHG、クイニーのザップフレックス、ピジョン ランフィRA9のサイドビューです。
左から、コンビ メチャカルハンディHG、クイニー ザップフレックス、ピジョン ランフィRA9のサイドビューです。ピジョンのランフィはもう少し前まで幌が動かせるようです。クイニーは従来の幌サイズのようです。


幌が大きくなると、そのままでは赤ちゃんの様子が見えなくなってしまいます。特に、赤ちゃんの月齢が低い対面で押す時期は、せっかく対面にして赤ちゃんの顔や様子が見えるようにしたのに、幌で見えなくなってしまうわけにはいきません。

そこで、大きな幌には一般に赤ちゃんの様子が見えるようにメッシュの窓のような部分を作ってあります。
もちろんメッシュはブラックで、日差しが入りにくく、中の様子が見やすくなっています。

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コンビのアンブレッタ大きな幌が特徴的です。メッシュ部は2か所あります。
コンビのアンブレッタです。究極に近い幌の大きさです。右側の写真の黒く見える部分が、メッシュの部分です。ストライプ柄部分は、メッシュ部分のカバーを開けた時の内側の柄です。このベビーカーのメッシュ部分は2か所あります


ところで、幌が大きくなって、お子様は、幌の内側の狭い空間に閉じ込められるようで気になるのではと、コンビ社は最近発売した2機種の上位機種では、少し角形に広がって内部空間が広くなった新型の幌です、と広告しています。

 少し角が広がってます。左から、コンビ AttO type-Sと、スゴカルα 4キャス compact エッグショック HS
従来の丸い幌に比べて少し角が広がって、左から、コンビ AttO type-Sと、スゴカルα 4キャス compact エッグショック HSです。

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2.シートの高さについて(ハイシート)

つぎは、座面の高さです。一般に「ハイシート」と呼ばれます。
地面付近は暑いので、座面の位置が高くなるとだいぶ気温が変わるそうです。特に赤ちゃんが小さいときは、腰が据わっていないので、背もたれのリクライニングをいっぱいに倒すことが多いので、尚更シートの高さの影響があるようです。

従来のベビーカーの座面は40cm前後が多かったのですが、座面がおよそ50cm以上のベビーカーをハイシートと呼ぶようです。

ハイシートは、ほこりなども防ぐようです。パパやママもしゃがんで、赤ちゃんの顔と同じ高さになってみてください。例えば原宿の表参道の歩道でしてみると、意外な埃っぽさを感じるのではないでしょうか。車道の無い自由が丘の遊歩道ならだいぶ違うかもしれませんが、地面から30cmぐらいまではほこりが気になります。

コンビのアンブレッタ大きな幌が特徴的です。メッシュ部は2か所あります。
左側はアップリカのラクーナクッション。右側はコンビのスゴカルαコンパクトHSです。


お子様が小さいときの外食では、赤ちゃんはベビーカーに乗せて隣にという姿を、多く見かけます。この時も、少し座面が高いほうがいいようです。ロイヤルホストで計ってみると、椅子の座面の高さは45cmでテーブルは73cmでした。赤ちゃんの位置が、椅子の座面より高と安心感があると思います。

ところで、お出かけ先などで、ベビーカーが並ぶと、どうもハイシートの方がかっこいい気がします。

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3.背もたれの構造の工夫について

背もたれの構造にある通気孔は、従来は軽量化のためにあけられていたものだと思います。
ゆがみやねじれ、たわみに対抗する強度のある背もたれで軽くするということで開けられたものです。
軽量化よりも通気性の方がパパやママに訴えるものが強いということで強調の方向が変化したようです。
背もたれは、プラスティックの板状のものから、段ボールのような構造の プラスティック、現在は写真のような通気性に優れた引張強度の高いネット様のものとなっています。

コンビのメチャカルハンディオート4キャスエッグショックHFのリヤビューです。
コンビのメチャカルハンディオート4キャスエッグショックHFのリヤビューです。

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4.シートの通気性

シートクッションの中綿素材を、通気性の高い素材にすることで、通気性を上げています。
また、シートクッションの表面素材を滑らかなものから、凹凸のあるものとしています。メッシュ素材もその一つですが、平らなものと比べて涼しく感じるようです。

左はシートの座部です。右はシートの背部です。コンビのメチャカルハンディオート4キャスエッグショックHF
左はシートの座部です。右はシートの背部です。コンビのメチャカルハンディオート4キャスエッグショックHF

ところで、クッション性をよくするには、厚みのあるクッションとなります。
厚みのあるクッションは空気を多く含みます。空気は断熱性に優れていますので、熱を逃がしにくくなります。
通気性とクッション性は両立が難しい課題です。
コンビ自慢の超衝撃吸収素材エッグショックは、いわゆる低反発素材です。
低反発で有名なテンピュールの枕は涼しいでしょうか。

左はシートの座部です。右はシートの背部です。コンビのメチャカルハンディオート4キャスエッグショックHF
左はヘッドパッドです。右はシート部です。凹凸のある折り方の生地と通気孔がたくさん開けてあります。コンビのメチャカルハンディオート4キャスエッグショックHF


ベビーカーをお選びの際に、暑さ対策をご検討になる参考にして下さい。

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