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英国の政府サイト、GOV.UK(https://www.gov.uk/)で、チャイルドシート関連のページを見ていたところ、ブースターシートタイプのチャイルドシートで基準が変わったと記載がありました。
日本と英国はチャイルドシートに関して同じ安全基準となっています。
いわゆるUN ECE R44と、i-Sizeとしても知られるUN ECE R129が安全基準として採用されています。 (UN ECE:国際連合ヨーロッパ経済委員会)
日本では周知がなされていないようです。
国土交通省のサイト*1 を見ましたが、一般向けの記載はありませんでした。
今回の新しい規則は、メーカーに影響がありますが、使用者には、影響がないということで、一般には周知していないものと推定されます。
しかし、チャイルドシートをレンタルしたり購入したりする際の、商品選択の時に考慮すべき事項と思われますし、まして、チャイルドシートを使用する時に考慮すべき事項と思います。
以下GOV.UKの周知しようとしている内容を記載します。
より良い選択と使用をされる参考としてください。
*1 国土交通省の自動車関係報道発表資料2017年(http://www.mlit.go.jp/report/press/H29jidosya_news.html)の一覧を見ましたが、チャイルドシートに関する規則の変更に関するものはありませんでした。
(この新しいルールは、既存のブースタータイプのチャイルドシートに、なんらの変更ももたらしません)
既存のブースターシートタイプのチャイルドシートは、2017年2月9日に発効した新しいヨーロッパ規則の影響を受けません。
2017年2月2日公開 最終更新日:2017年2月22日
From:運輸省
英国運輸省は国連によって、背もたれのないブースターシートタイプのチャイルドシート製造業者に、新しい規則が2017年2月9日から適用されることが通知された。
新しいルールは、メーカーが125cm未満の身長(Height-based seats*2)または22kg未満の体重(Weight-based
seats*3)の子供のための背もたれのないブースターシートの新しいモデルが導入されることは、許可されないことを意味します。
既存のブースタータイプのチャイルドシートは新しい規則の影響を受けません。
チャイルドシートを使用するための使用規則を確実に知っていることを、両親は奨励されていますが、この変更は、既存のブースタータイプのチャイルドシートのモデルに影響を及ぼさず、既存のものが安全でないとか、違法であるといったことを意味するものではありません。
技術基準への変更は、市場で入手可能な製品の範囲が、小さなお子様により適するようになることを意味します。
以上が記載されている内容です。
以下の注は、GOV.UKのChild car seats: the law項からの抜粋です。
*2 Height-based seats:UN ECE R129
身長に基づくチャイルドシート 身長に基づくチャイルドシートは、‘i-Size’チャイルドシートとして知られているものです。 チャイルドシートが、子供の身長に適していることを確実に確認しなければなりません。
英国では、EUが認可した身長に基づくチャイルドシートのみ使用できます。 これらは丸で囲まれた大文字の「E」と「R129」というラベルが貼ってあります。
*3 Weight-based seats:UN ECE R44/04
体重に基づくチャイルドシート あなたのお子様が使えるチャイルドシート(およびチャイルドシートに拘束される方法)は、お子様の体重に依存します。
英国では、EUが認可した体重に基づくチャイルドシートのみを使用できます。 これらには、丸で囲まれた大文字の「E」と「ECE R44」というラベルが付いています。
あなたは、あなたのお子様の体重のためのグループの中でいくつかのタイプのチャイルドシートを選べるでしょう。
子供の体重 0kg to 10kg Group 0
平に寝かせるまたは横置きのベビーキャリア、後ろ向きのベビーキャリア、または後ろ向きのハーネスを使用するベビーシート
子供の体重 0kg to 13kg Group 0+
後ろ向きベビーキャリア、ないしハーネスを使用した後面ベビーシート
子供の体重 9kg to 18kg Group 1
ハーネスまたは安全シールドを使用した後ろ向きまたは前向きのベビーシート
子供の体重 15kg to 25kg Group 2
後ろ向きあるいは前向きチャイルドシート。背もたれ付きジュニアシートあるいはブースタータイプのチャイルドシートでもあります。シートベルト、ハーネスないし安全シールドを使います。
子供の体重 22kg to 36kg Group 3
後ろ向きあるいは前向きチャイルドシート。背もたれ付きジュニアシートあるいはブースタータイプのチャイルドシートでもあります。シートベルト、ハーネスないし安全シールドを使います。
現在、チャイルドシート製造業者は、背もたれの無いブースタータイプのチャイルドシートについては、group 3でしか認証を受けられなくなりました。
この規則は現行のgroup 2で認証を受けている背もたれの無いブースタータイプのジュニアシートに何ら影響を与えません。
そしてそれらをまだ使い続けることができます。
現在日本で販売されているジュニアシートを例に、確認をしてみたいと思います。
コンビ ムーヴフィットジュニア ブースターシート
適応体重:15kg以上36kg以下 (参考:3才頃~11才頃)
背もたれのないブースターシートタイプのチャイルドシートですので、今後は15kg以上ではなく22kg以上でないと認定が受けられません。Guroup
3となりますと、目安となる年齢は6歳ごろ以上となり、現行の3才頃とは大きく異なります。
コンビ ジョイキッズ ムーバー エッグショック KH
適応体重:15kg以上36kg以下 (参考:3才頃〜11才頃)
ますジュニアモードです。
ジュニアモード(背もたれ付き)
体重条件:15kg以上~36kg以下
身長の目安:95cm~145cm
年齢の目安:3才頃~11才頃
使用方法:車のシートベルトを背もたれの肩ベルトガイドと座面部の腰ベルトガイドに通します。
続いてブースターモードです。
ブースターモード
体重条件:22kg以上~36kg以下
身長の条件:125cm~145cm
年齢の目安:6才頃~11才頃
使用方法:背もたれを外し、座面部の腰ベルトガイドに車のシートベルトを通します。 また、肩ベルトをお子様の体に合わせるためにベルトポジショナーを使用します。
ブースターモードの体重条件が、新しい規則に従ったものとなっています。
ブースターモードをgroup 3として説明しています。
身長条件も記載していますがUN ECE R44/04の商品ですので、本来はWeight-based seatsで、体重に基づいて商品をお選びいただきます。
グレコ コンパクトジュニア 使用月齢 体重 15kgから36kgまで 3歳頃から11歳頃まで
背もたれのないブースターシートタイプのチャイルドシートですので、もし認証を現在とるとすると、15kg以上ではなく、22kg以上でないと認証が受けられません。その場合、目安となる年齢は3歳頃からではなく、6歳頃から、と大きく異なります。
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