
赤ちゃんの体重計に関わるちょっとした話題です。
特に「高層階では体重が軽く表示されるのでは?」というご質問は、
実際にお客様からお問い合わせをいただいたことがあります。
誤差についても、ぜひご確認ください。
ベビースケールは、赤ちゃんを育てるときの必須アイテムです 。
赤ちゃんの発育を数字で確認して記録できるのは、体重だけです。
結論:実質的には全く問題ありません。
高層階では重力の影響がわずかに小さくなるため、
体重計の表示が少し軽くなるのではないかと心配されることがあります。
では、ベビースケールをレンタルする際に、機種選びなどで特別に考慮する必要があるのでしょうか。
計算上はわずかな差が出ますが、それはベビースケール自体の誤差(プラスマイナス4g程度)よりもずっと小さい数字です。
つまり、タワーマンションの上層階でも、地上と同じように安心してお使いいただけます。
高さによる重力の違いは、簡略的には次の式で考えることができます。
2 × 高さ(km) ÷ 6400km(地球の半径)
100mの高さの場合は、
2 × 0.1km ÷ 6400km = 0.00003125 = 約0.003125%
新生児の頃の目安となる体重を3,000gとすると、100mの高さの影響は
3,000g × 0.00003125 = 約0.094g
となります。
高さ200mの場合でも、高さによる影響は、その倍の約0.19g程度です。
ベビースケール自体には数g程度の許容誤差がありますので、
高層階による影響は実用上ほとんど問題になりません。
200m程度の高さの違いであれば、後述する緯度による地域差よりも小さい影響です。
したがって、愛育ベビーのベビースケールを高層マンションの高層階でご使用いただく場合でも、
特別な機種を選ぶ必要は基本的にありません。
むしろ、水平で安定した床に置くこと、カーペットや柔らかいマットの上を避けることの方が大切です。
※実際には、建物や周囲の地形などによるごく微小な重力変化などもありますが、 いずれも日常のベビースケール使用では無視できる範囲です。
最近の体重計には、「地域設定機能」が付いているものがあります。
使用前に地域を設定してください、と取扱説明書に書かれているのをご覧になった方もいらっしゃると思います。
家庭用体重計でも、100g単位で計測できる比較的精度の高いものには、
地域設定機能を備えた商品があります。
また、地域設定機能がない場合でも、北海道用・本土用・沖縄用など、
使用地域に応じた商品が用意されていることがあります。
これは、緯度によって重力加速度がわずかに異なるためです。
地球の自転による遠心力の影響で、赤道に近いほど重力加速度は小さくなります。
つまり、日本では南に行くほど、同じものを量っても体重計の表示はわずかに軽くなる傾向があります。
九州と北海道では、九州と北海道では、おおよそ0.1〜0.15%程度の差があります。
簡単な例で言うと、同じ体重計で量った場合、北海道と九州では、100kgの人で100g前後の差になる場合があります。 北海道で60kgの人は沖縄では約59.9kgと表示さ
れる可能性があります。
結論:実質的には全く問題ありません。
中学の理科や高校の物理で、「重力加速度」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
一般には 9.8m/s2 と習いますが、実際には地域によってわずかに異なります。
東京を含む地域の重力加速度は、おおむね9.798m/s2前後とされています。
札幌は約9.805m/s2、大阪は約9.797m/s2で、
札幌、東京、大阪の順に重力加速度が小さくなります。
たとえば北海道で60kgの人が東京で同じ体重計に乗ると、
重力加速度の違いにより、表示は約42g軽くなる計算になります。
北海道と沖縄では約0.15%の差となり、北海道で60kgの人が沖縄では約59.9kgと表示されることになります。
*詳しくは 国土地理院の地上重力測量 の解説も参考になります。
体重計には、機種ごとに一定の許容誤差があります。
一般的には、目盛りの上下一目盛り分、つまり最小表示単位の2倍程度の誤差が認められる場合があります。
愛育ベビーでレンタルしている精密タイプのベビースケールBD815は、
2g単位で表示されます。
取扱説明書上の精度では、4kgまでは±4g、4kg~15kgでは±6g程度の誤差範囲となります。
新生児の体重を3,000gとして考えると、
東京で3,000gと表示された赤ちゃんを大阪で量った場合、
地域差による影響は約0.3g程度です。
これはベビースケール本体の許容誤差よりも小さく、実用上は問題になりません。
したがって、愛育ベビーでレンタルしているベビースケールは、 大阪や九州など東京から離れた地域でご使用いただく場合でも、 ご家庭で赤ちゃんの体重管理や母乳量の目安を確認する用途であれば、 実質的な支障はほとんどありません。
ただし、医療機関や取引・証明を目的とする計量で使用する場合は、 使用地域の指定や調整を守る必要があります。
愛育ベビーで扱っているBD815は、使用地域に指定があります。
東京を含む使用地域は、群馬県・埼玉県・千葉県・東京都(島しょ部を除く)・福井県・京都府・鳥取県・島根県などです。
他地域での使用は本来調整が必要となりますが、
ご家庭での目安確認としては、表示誤差の範囲内と考えられます。
愛育ベビーでは、上記東京を含む使用地域指定の体重計をお届けしています。
尚、取引・証明を目的とする軽量で使用される場合は、その地域での計量法に基づく検定を再度受ける必要がありますので、ご利用いただけません。ご了承ください。
大人向けのヘルスメーターは、高精度のものでも100g単位の表示が一般的です。
誤差も200g程度になることがあります。
生まれたばかりの赤ちゃんの体重は3,000g程度です。
また、母乳量を確認する場合は、飲む前と飲んだ後の体重差を見ることになります。
ベビー専用のベビースケールが必要な理由を、飲んだ母乳量を量るという視点で考えてみます。
赤ちゃんが1回に飲む母乳量は、新生児期では50ml未満のこともあります。月齢が進むと、1回に100ml〜200ml程度飲むこともあります。
ほ乳瓶の大きいサイズは240ml前後のものが多く、月齢が進んだ赤ちゃんの1回あたりの授乳量を考える際の目安にもなります。
飲んだ母乳量を確認する場合は、授乳前後の体重差を見ます。たとえば100ml飲んでいれば、体重はおよそ100g増える計算です。
このように、数十gから200g程度の差を確認したい場面では、100g単位・200g程度の誤差がある大人用体重計では、正確な目安をつかむことができません。
生まれたばかりの赤ちゃんは1日30gほど体重が増えます。1週間で200gほどです。
あまり神経質にならなくてよいとのことですが、数週間での増加は、確認をしておきたいところです。
大人の体重計に抱っこして乗れば、測れるよ!は、やはり無理があるように思います。
赤ちゃんの体重は大人に比べて非常に軽く、日々の増加も小さいため、
5g単位、できればそれ以下で表示されるベビー専用スケールのご使用をおすすめします。