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オーストラリアでチャイルドシートを使う。topics

オーストラリアでは、日本のチャイルドシートが使えません。2019/03/05更新

アウトドアの活動を楽しむには最高の場所であるオーストラリアは、車が必須。
日本からチャイルドシートや、ベビーシートを持っていこうか、それともオーストラリアでチャイルドシートをレンタルしたり、ベビーシートをレンタルしようか、と考えている方もいるのではないでしょうか。

チャイルドシートの安全基準について見てみます。
日本はヨーロッパの基準ECEを採用しています。
アメリカはFMVSSです。
日本では、ECEを採用していますが、アメリカのFMVSSに適合しているチャイルドシートも使うことができます。

オーストラリアとニュージーランドでは、AS/NZS 1754(Australian and New Zealand Standard AS/NZS 1754 Child restraint systems for use in motor vehicles)という安全基準があります。
オーストラリアの認証マークa tick mark
a tick markと呼ばれる、AS/NZS 1754認証のマークです。「a tick mark」は、図の左側にあるチェックのようなものを意味しているようです。

ニュージーランドは、AS/NZS 1754だけでなく、ヨーロッパ基準のECE R44/04 R129や、アメリカのFMVSS(The restraint must also show the New Zealand Standard 'S' mark indicating)も使用可能です。*1

オーストラリアでは、AS/NZS 1754(最新版は2013年)適合のチャイルドシートを使うことが義務付けられているようです。日本からお使いのチャイルドシートを持ちこんで使用することはできないようです。 *2
オーストラリアへの旅行でしたら、現地でベビーシートをレンタルしたり、チャイルドシートをレンタルすることをお勧めします。

補足ですが、アメリカではFMVSS以外のチャイルドシートの使用を認めていません。
日本のベビーシートやチャイルドシートを持ちこんで使用するわけにはいかないようです。
オーストラリア同様に、旅行で出かけられるようでしたら、アメリカでチャイルドシートをレンタルすることをご考慮ください。
ハワイもアメリカですのでご注意ください。
尚、愛育ベビーがレンタルしているチャイルドシートのトリビュートは、FMVSSのapproved商品ですので、アメリカでご使用いただけます。
また、FAAが航空機での使用を承認していますので、飛行機内で使用して、そのままアメリカに持ち込んでアメリカ国内で車に使用することができます。

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JAFのホームページ 海外のシートベルト着用・チャイルドシートの使用義務

ご参考にJAFのホームページ 海外のシートベルト着用・チャイルドシートの使用義務 に整理されているものを転載します。(最終更新日 2011年10月とのことです)
日本とオーストラリアとニュージーランドの部分だけを転載します。ご比較ください。
尚「シートベルト着用」に関する記載は、実質大人のシートベルト着用義務についてですので、読みやすさを考えて省きました。

日本:6歳未満の子どもは、年齢と体格に応じたチャイルドシート(安全基準に適合したもの)を使用する。

オーストラリア:「オーストラリア道路の法則」において、チャイルドシートに関する法律は2009年11月に変更された。
新たな法的要件はノーザンテリトリーを除くすべての州で発効済みであり、ノーザンテリトリーにおいても近い将来に導入される見込み。
新たな要件: 生後6か月未満の子どもは後ろ向きに取り付けた拘束(保護)装置を着用させる。
生後6か月以上4歳未満の子どもは、後ろ向きまたは前向きに取り付けた拘束(保護)装置を着用させる。
4歳以上7歳未満の子どもは、前向きに取り付けられた拘束(保護)装置または大人用シートベルトが取り付けられた認定ブースターシート(ジュニアシート)に着座させる。
改正法はまた、2列以上のシートがある車において4歳未満の子どもを前部座席に乗せることを禁じている。
また4歳以上7歳未満の子どもを前部座席に乗せることを禁じているが、全ての後部座席が7歳未満の子どもによってすでに占有されている場合は例外とする。
ノーザンテリトリー:運転手は、当該車に乗る16歳未満の乗員全てがシートベルトを着用していることを確認する義務がある。
生後12か月未満の子どもについては、認定チャイルドシートに拘束されていることを確認しなければならない。

ニュージーランド :5歳未満の子どもは年齢と身長に適合した認定拘束(保護)装置に座らせる。
5歳以上7歳以下の子どもを前部座席に乗せる場合はチャイルドシートまたはシートベルトで固定する。
拘束(保護)装置またはシートベルトがない場合は子どもを後部座席に乗せる。
8歳以上の子どもはシートベルトが身体に適合していれば前部座席に座ってもよいが、ない場合は後部座席に座る。

オーストラリアのところが少しわかりにくく感じましたが、オーストラリアの規制の厳しさが伝わったのではないでしょうか。
実は、チャイルドシートの義務化は、オーストラリアが世界で一番早かったとのことです。
着用が初めて義務化されたのは、オーストラリアのビクトリア州で、1976年だそうです。
日本での義務化は2000年ですので、我が国に先んじること24年にもなります。

以上でこの「オーストラリアでチャイルドシートを使う。」の主文を終わらせていただきますが、記載内容の根拠を以下の、ご参考、注に記載をしました。

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参考

オーストラリア公正取引委員会:ACCC:Australian Competition and Consumer Comission「Child restraints for use in motor vehicles」(自動車に使うチャイルドシートについて)の記載に以下のものがあります。

Mandatory standard
The mandatory standard is based on the 2004, 2010 and 2013 versions of Australian and New Zealand Standard AS/NZS 1754 Child restraint systems for use in motor vehicles.

チャイルドシートの安全基準AS/NZS 1754が、強制基準であることがわかります。

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*1. NZ TRANSPORT AGENCYニュージーランド運輸局のホームページに 「Using child restraints in New Zealand」(ニュージーランドでチャイルドシートを使う)というページがあります。
その中で、ニュージーランドでは、approved(認証)されたチャイルドシートの使用が必要とあります。
approvedされているマークはとして、AS/NZ 1754・ECE・FMVSSの3つが上げられています。

  • AS/NZ 1754 a tick mark (indicates the restraint meets the joint New Zealand/Australian Standard AS/NZ 1754)
    ニュージーランドの認証マークa tick mark
  • ECE R44 an 'E' mark (indicates the restraint meets the European Standard ECE 44 or ECE 129) – the number on the circle will vary depending on the country of certification.
    ヨーロッパ基準適合のマーク
  • FMVSS Or, look for a restraint that complies with the United States Standard FMVSS 213. The restraint must also show the New Zealand Standard 'S' mark indicating it is certified for use here.
    FMVSSで、ニュージーランドでの使用が認証されている旨の記載があるマーク
    *一般のFMVSSのマークとは異なり、ニュージーランドで使うために認証されていることが必要で、その認証を受けていると記載されています。

上記により、ニュージーランドではAS/NZ 1754だけでなく、日本のチャイルドシート(ECE)も使用可能と考えました。

*2 オーストラリアではAS/NZS1754以外のチャイルドシートは本当に使えないのかを調べてみました。
現地にお住まいの方のブログなどを見ると、日本のチャイルドシートは使うことができないと書いている方が何人かいました。
オーストラリアの通販サイトでは、販売しているチャイルドシートの安全基準について書いてあるサイトを見つけられませんでした。
なるべく公的機関のサイトで確認をしたいと思い記載を探しました。

オーストラリアのノーザンテリトリー政府のホームページに掲載されている「 Child Car Restraints Frequently Asked Questions」(チャイルドシートに関するよくある質問) によると

AS/NZS1754( version, 2004, 2010 or 2013)の認証を受けているチャイルドシートでなければならないと記載されています。
It must be an approved child restraint that complies with Australian Standards (AS/NZS1754, version, 2004, 2010 or 2013) and is marked as complying with the Australian Standard sticker.

NZ TRANSPORT AGENCY(ニュージーランド運輸局)のホームページのUsing child restraints in New Zealand(ニュージーランドでチャイルドシートを使う)という*1でご参照いただいたページの その中に海外での使用という項があり、オーストラリアでのチャイルドシートに関して以下の記載があります。

Are you in New Zealand and going overseas with your child? What do you need?
In Australia
While age requirements for the use of child restraints vary from state to state, all states require them to be used. The one accepted standard for a child restraints throughout Australia is the joint Australia/New Zealand standard AS/NZS 1754.
Both infant and child restraints have tether straps and all vehicles manufactured in Australia are required to have the tether anchorages inserted, making installation of the tether easy.

上記のThe one acceptedが気になります。「オーストラリア全域で子供用拘束具として認められている規格の1つは、」とすると、ECE R44/04(日本の安全基準)でもいいように読み取れます。


オーストラリアのraisingchildren.net.au というサイトによると
Child restraints and booster seatsというページに以下の記載があり、
やはり、AS/NZS 1754.認証のチャイルドシート以外は使えないと理解した方がよいようです。

Child restraints and booster seats: the law
meets Australian/New Zealand Standard AS/NZS 1754.

*このサイトは The Australian Parenting Website Supported by Australian Government Department of Social Services(オーストラリア社会福祉省)と記載されていますので信頼できるのではないかと思います。
オーストラリア社会福祉省のロゴ
以上を参考にオーストラリアでは、「Australian/New Zealand Standard AS/NZS 1754 適合のチャイルドシート以外の使用は認められない」、と記載をさせていただきました。


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